氷が消える?北極海の異変!
北極海の氷が減っている。NASAが昨年公表した衛生画像を見ると、これまで夏でも氷に覆われていたアラスカ沖に氷のない海が広がっています。2040年夏には北極海の氷が消えると予測されており、世界の気候学者が組織する気候変動に関する政府間パネル(IPCC)も今世紀後半には氷がなくなる可能性を指摘しました。いったい北極海でなにがおこっているのでしょうか?
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海洋研究開発機構はこの10年間ほぼ毎年、観測船「みらい」を北極に送っています。
その報告によると、訪れるたびに海氷は北の方に退いていた、ということだそうです。この海氷縮小の原因として考えられるものは、海の真ん中に温かい水のかたまりが存在することによるものと推測されています。
北極海には夏になるとベーリング海峡を通って北太平洋の温かい水が流れこみます。温かい水はアラスカ沿岸で次第に冷えこむと考えられていましたが、海の真ん中に滞在しているということなのです。
なぜこのような現象が起きたかというと、1997年~98年のエルニーニョ(太平洋熱帯域に起こる異常気象)を契機に、アラスカ・カナダの沖合の海流が変わったからと見られています。
エルニーニョの影響により、いつもより5℃も高い海水が入り込み、このため冬になっても氷ができるのが遅く海氷が陸地に接岸できませんでした。陸地から離れた氷は風の影響を受けやすく、従来と異なる流れができてしまい、温かい水が海の真ん中に滞在するようになったものと見られています。
いったん氷がなくなれば、海は太陽光を吸収し温まりやすくなります。温まれば氷ができにくくなるという相乗効果が働きます。その結果、北極は氷が溶けていくというより、氷ができにくい海になりつつある、ということがいえます。